オーストリア・ウィーン市は、人間と犬の共存を目指し、運転免許証に倣い、愛犬家が犬を連れ歩くに当たって『犬免許証』となる証明書を今年1月から交付し始めた。
市の担当者は、飼い主が愛犬、他人への責任を真剣に考えている証拠と話している。
取得には犬の健康や行動に関する筆記試験と、地下鉄内での口輪の装着やふんの始末といった
実技試験に合格しなければならない。費用は25ユーロ(約3,600円)
ほど掛かるが、取得すれば飼い主に義務付けられている税金1年分の43.6ユーロ(6,200円)が免除され、犬の救急セットやふんの回収用具などがもらえる。
(日経 2006.4.3 夕刊16面)