増え続けるのら猫対策として
欧米で普及してきた「TNR」
ゲージで捕獲して不妊去勢手術を施し
元の場所に戻してやることで
繁殖せず穏かに暮らしてもらう方法
10月5日から8日まで、東京都内のホテルで
「IAHAIO(人と動物の関係にする国際会議)東京大会」
そのワークショップで
「のら猫・その問題と解決法」で
いつくかの成功例が報告された。
米国フロリダ州のオレンジカウンティーでは
自治体と愛護団体がTNRを1995年に始めた。
のら猫の捕獲・安楽死という従来の数の制御方法から
TNRに変更、子猫はなるべく手術後に譲渡をすすめた。
従来の安楽死では6年間で100万ドル(約1億1千万円)以上の予算が
かかっていたが、TNRは、半分の約44万ドルですんだ。
1匹の手術とその関連費用は平均56ドル
手術後の猫にはケンカやマーキングがなくなったためか
猫の苦情電話も激減した。
米国の研究者によると
テキサス州の大学で、9年前からキャンパス内ののら猫を対象に
繁殖制限の比較調査が行われている。
75%の猫を安楽死させるよりも
75%の猫にTNRを行った方が
より猫の数が減ってきている
最近は、シンガポールや台湾などにも広がりつつある
日本でもTNRは地域猫活動の要
(中日新聞 2007.10.17 夕刊8面)