フードマイレージ

食料輸送が環境に与える負荷の大きさを指標
する「フードマイレージ」
従来のものは、重さと距離をかけるだけだったが
最近は、輸送時に出る二酸化炭素の量を指標にする
改良版が考案され
環境負荷の少ないライフスタイルを目指すものさしとして
使われ始めている。

環境NGO「大地を守る会」
昨年11月から、一般的な商品でなく同会の商品を
買うことで、どれくらい輸送負荷が減らせたかを宅配の領収書
に表示している。
排出二酸化炭素 100g
排出削減の効果を実感できるよう
日常生活の省エネ活動に取り組んだ場合の数値も参考に
載せている。

例えば、食パン。米国モンタナ州で収穫した小麦を使ったパン一斤なら
小麦の輸送で排出する二酸化炭素が145g
同会のパンなら、輸送は北海道から東京まで
二酸化炭素排出は約35g
その差は110g
車のアイドリングを5分やめたにと同じ効果がある。

今秋、東京都内に開くカフェで
メニューごとにマイレージ短縮効果を表示するつもりだ。
HPでは、主な輸入食材の国産に置き換えた場合の
二酸化炭素排出量を掲載している。

「あおぞら財団」

二酸化炭素の排出を基準に考えると
単に輸送距離が短ければいいものではないことも分かる。
同じ距離でも、鉄道や船舶よりトラック輸送や空輸の方が
二酸化炭素の排出は多くなる
これを実感できる教材が「買い物ゲーム」

1970年と現代の買い物を疑似体験し
環境負荷の違いを学ぶ。

予算の枠内で、自由に食材を組み合わせて
夕食の献立を考える。
各年代の食材カードの裏には、輸送時に排出する
二酸化炭素の量が書かれていて、容易に比較できる。

(中日新聞 2007.10.1 朝刊9面)

日本のフードマイレージ

農林水産省政策研究所の試算によると
2000年の日本の一人当たりの輸入食品に限った
フードマイレージは、3,955トン・キロメートル

米国の8倍
韓国の1.2倍
に相当する。



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