インターネットを利用して、米や果物といった
農産物を産地から直接購入する消費者が
増えている。
サイズが小さすぎたり生産量が少なかったりして
小売店の店頭に並びにくい品種が人気を集める。
食の安全に対するニーズの高まりを背景に
価格は多少高くてもお気に入りの一品を
選べる点が受けている。
産地側も積極的にサイトを開設しており
若い世代から中高年まで利用者のすそ野が広がっている。
(日本経済新聞 2008.2.14 朝刊33面)
・通販サイト「さつま十八番」(鹿児島市)
「安納芋」は収穫量が少ない高級品種で一部の百貨店で
1本1,000円程度で売られている。農家が自家用から工業用に
回していたこぶしより小さな安納芋を、2キロ980円で売り出した
ところ人気を集めた。
今年の冬だけで前年の3倍の3000箱以上が売れた。
・通販サイト「新潟ケンベイ」(新潟市)
インターネットのお米屋さん
「天水田」(5kg 2,500円)棚田で栽培されたお米で、生活排水が混じらない
清水を使用しているのが特徴
「スーパーコシヒカリ21」(5kg 4,800円)農薬や化学肥料の使用を抑えた
特別栽培米。
一昨年のサイト開設以来、購入者は急速に増え
「新米シーズンの昨年10月は前年同月の4倍に達した」
「道の駅 しまなみ」
はれひめ、はるみ、はるかなど複数の種類のみかんを
詰め合わせたセット(10kg 3,500円)が売れ筋
機械によるサイズ選別のプロセスを省き
鮮度を高めるとともに価格も抑えた。
・仮想商店街「楽天市場」
今年1月の食品部門の売り上げが3年前の3倍に増えた
けん引役のひとつが米や果物などの農産物。
それにともない産地が積極的に出店するようになっており
「選べる果物の種類が豊富になってきた」
そのほかにも
卵も人気商品
養鶏場が直接ネットを介して販売しており
生んだその日のうちに出荷できる新鮮さが売り