地域のルール
全国でユニークな条例が相次ぎ登場
その中で少子化対策や環境保全など暮らしに身近な例をあげる。
【和歌山県上富田町】
2005年7月、悪質な税金の滞納者に行政サービスを制限する条例を制定
同町では同年4月から
コンビニエンスストアで24時間税金を納付できるようにした。
期日を過ぎても支払がない場合
4段階で督促し、それでも応じなければ罰則を適用する。
行政サービスが制限されるのは、納付期限から
3,4ヶ月後となる。
条例の対象となる税
町民税、軽自動車税、固定資産税、国民健康保険税
罰則として制限
チャイルドシート購入費の補助、町営住宅への入居、入札への参加、役場の臨時職員の採用
など
【岐阜県】
「安心して子どもを生み育てることができる岐阜県づくり条例」 07年3月施行
毎月8の付く日を「早く家庭に帰る日」と決めた。
岐阜県は共働きが多い上、男性の長時間労働が目立つ
条例を作って家族が触れ合う時間を持つよう県民に促すことにした。
条例に基づき妊婦用の駐車場もつくった。
【北海道長沼町】
さわやかな環境づくり 05年5月
「遺骨の散骨を禁止する」条例
住民は地下水を生活用水として使っているほか
農業や酪農で河川の水が欠かせない。
農産物への風評被害も懸念されたため規制
そのほか、散骨以外にも
不法投棄禁止も盛り込まれていて
ごみの不法投棄やたばこのポイ捨て
など、ペットの糞放置が激減した。
(日本経済新聞 2007.7.2 朝刊31面)
全国の主なユニーク条例
【兵庫県芦屋市】 07/2 改正
「建築物の制限」
一部地域で敷地の狭い家の建築を認めない。
【大阪府岸和田市】 05年8月
「住民投票」
住民投票の資格を定住外国人にも付与
【熊本県宇土市】 06年9月
「父子手当支給」
母子家庭への経済援助との均衡を図る。
【鹿児島県三島村】 06年6月
「昆虫保護」
業者による固有種の昆虫乱獲を禁止
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