プラスチック容器包装ごみ引き取り中止-沼津市
全国の市町村から容器包装ごみのリサイクルを受託している
財団法人「日本容器包装リサイクル協会」(東京)が
4月以降のプラスチック容器包装ごみの引き取りを原則
1年間中止すると沼津市に通知した。
今回は沼津市を含む5市町に引き取り拒否の通知した。
引き取りにあたって、協会はごみの質を定期的に調査
汚れ付きや異物を除く正規のごみが占める割合が
90%以上 A
85%~90% B
85%未満 D
の3段階評価をしている。
沼津市の場合は、昨年3月に77.2%、同8月 82.9%
でいずれもD判定だった。
このため協会は昨年11月、今年4月移行の契約を結ばないことを
同市に通告した。
同市によると、弁当の空き箱、食品トレイに食べ残しや調味料が
付いていたり、カップめん容器を洗わず捨てるなど
汚れ付きのごみが目立つという。特に油成分を含む調味料は
正規のごみに広がって付着するため、悪影響が大きいという。
汚れたごみや資源化できないごみの混入が多いためで
同市は市民に分別の徹底と捨てる前に洗うなどのマナーを
呼びかけている。
(毎日新聞 2008.2.27 朝刊27面)
今回の引き取りでこまるのは費用の問題。
沼津市が収集するプラ容器包装ごみは06年度で5330トン
協会の処理費用の大部分は企業からの委託料でカバーされるため
自治体が支払う委託料は1トン 2,500円
一方、市の資産によると
民間業者に委託すると同42,000円かかり
年間約2億円が余計にかかることになる。
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